謝るな!

校長が生徒に謝った。やってはいけない愚行である。
いじめた子供に、君達は悪くなく学校や先生が悪いんだと言ったも同じ。
それを聞いた子供は当然自分は悪くないんだと思う。
悪い事をしたと思って悔やんでる生徒だってそう思うようになる。

「自分は悪い事をしてしまった。こんな事になるとは思わずいじめて自殺させてしまった。
自分は人殺しかもしれない。凄く嫌な気持ちで辛い。
でも、そうさせたのは学校や先生。自分がいじめてしまったのも今凄く嫌な気持ちで辛いのも学校や先生の所為。
悪いのは学校や先生なのだから私は人殺しなんかじゃない。悪い事をしたと思わなければならないのは先生で私じゃない。
私が責任感じることなんてない。私は何も悪くない。
何も悪くない私がこんな嫌な気持ちでいるなんておかしい。学校が悪い。先生が悪い。
私をこんな気持ちにさせた先生を私は許せない。」

悪い事をしたと感じ、嫌な気持ちが強ければ強い程この学校や先生を許せないという気持ちが強くなる。

学校が行う生徒への謝罪は、反省してる生徒の反省を学校や先生への怒りに変えてしまう。
やってはいけない愚行である。


生徒にアンケートを取ったそうな。駄目押しである。
生徒は一生懸命に学校の何が悪いのかを考える。
アンケートに書こうと些細な事まで掘り起こしてそれを書く。
書いて生徒は思う。やっぱり学校が悪いと。
あれも悪いこれも悪い、この学校はこんなに悪かったんだと。
自分が悪い事をしても自分が悪いのでなくこんな自分にした学校が悪いんだと。


間違った謝罪は事態を悪化させる。
謝らない方がいい場合もある。
謝罪はよく考えて行わねばならない。




人気blogランキング