「誤解を招くからいけない」

中川昭一政調会長の核を巡る発言が問題となってます。中川氏を非難する人の非難の理由は一つだけで誤解を招くからいけないというものです。間違ったメッセージを発してしまうというのもありますが言い方が違うだけで言ってることは一緒です。
「誤解を招くからいけない」
これです。これは単なる言論封殺以上に悪いことです。核保有を主張してはいけないであれば言ってはいけないのは核保有を主張することです。核保有を主張することだけです。しかし誤解を招いてもいけないとなると言ってはいけない範囲は飛躍的に拡大します。一方に無理矢理こじつけてでも批判してやろうという勢力でもあれば更に拡大します。核保有反対以外の核関連の主張は全部アウトに出来るでしょう。北朝鮮の核の脅威に対して何かしなくてはといっただけでアウトです。核に対してなんだから核保有かなと思わせる可能性がありますので。実際中川氏への非難はこのレベルです。中川氏は核保有に反対だと何度も明言してるのですから。誤解を招くから言ってはいけないなんて言ってると北朝鮮の核に対しての対策なんて議論出来なくなります。誤解を招くから言うなという言葉こそが言ってはいけない事です。


政治家が言ってはいけない言葉というのは確かにあります。しかしそれは中川氏の発言ではありません。二階俊博国対委員長や野党の誤解を招くからいけないというこの言葉です。この言葉こそが政治家にとっての禁句です。


誤解の怖れがあり誤解される事が心配であるなら尚更どういうことなのかと聞くべきです。誤解されないよう、また誤解が解けるよう追加説明を求めるべきなのです。説明を求めなければ誤解は解けません。何も言わせず押さえ込んだら誤解されたままになるのですから。
「誤解を招くからいけない」は禁句です。
「誤解を招かないよう説明しろ」とすべきです。

本当に誤解される事を心配してるのならね!

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