はっきり言って全員駄目。

もう全員が駄目。いくらでも駄目だと言える。
あいつが駄目こいつが駄目なんて言っても仕方ない。
駄目と言ってる方だって駄目。誰もかれもがみんな駄目。
特に過去を見ると駄目。何やったって駄目になる。
過去にこんなことしてるとかこうだったなんて言い出せば全員駄目になる。
もう一人残らず皆駄目。
人間駄目なのが普通。誰もが駄目。


誰もが駄目なのだから駄目だとばかり言ってたのでは駄目。
互いに駄目だ駄目だと潰しあって結局全体を駄目にしてしまう。
皆駄目なのだから多少なりとも人よりよければ誉めていい。
駄目なところがあっても良い処があればそこを誉めればいい。
過去に駄目なことをしてても良い事をしたなら良い評価を与えていい。
以前より多少なりとも良くなってるのだから良い評価を与えていい。
過去に駄目なことをしてるから評価しないなんてやってると何やっても駄目になる。
やっても駄目、やらなくても駄目。もう全部駄目。こうなってしまう。



批判精神。
悪いところを批判しようとする精神。
悪いところを見つけ出して批判しようとする精神。
批判すればする程改善されて良くなるという考え方。
良いことをしても、更に良くしようと悪いところを探して批判する。
悪いところを直せば更に良くなると考えて批判する。


しかしね、皆駄目なんすよ。探せばいくらでも駄目なところなんて出てくるのですよ。だから果てしなく駄目だ駄目だと言い続けることになるんですよ。駄目なことってのはやらないようにする、止めようとするってのが(出来るかどうかはともかく)基本的に人の取る行動です。何やっても駄目だと言われたら何も出来なくなるのですよ。何やっていいかわからなくなるのですよ。

また、駄目とされる人・組織・集団には人は近付かないようにするものです。距離を取ろうとするものです。批判精神であれも駄目これも駄目となると誰にもどこにも近付けなくなります。孤立するしかなくなってしまいます。

まあそれでもどこかのグループに入ったとしましょう。そのグループにだって悪いところはあります。更に良くしようと批判精神発揮して批判するとどうなるか。こりゃもう分裂しちゃいます。結局バラバラ。只バラバラになるだけでなく敵対するようになっちゃったりする。でもって潰し合い。


何やっていいかわからない上に孤立。孤立の上に敵対者作って潰し合い。こうなるともう何も出来ません。何の力も発揮出来ません。どんな成果も望めません。


批判精神はドツボに嵌ります。
皆駄目なんですから批判精神でやってるとドツボに嵌ります。
批判精神なんてロクなもんじゃありません。




皆駄目なんですから普通に駄目なだけなら批判なんかしなくていいんです。
駄目なのを普通の事として、良い部分を良いと評価する事こそすべきです。
批判全てを否定はしないけど、批判ばかりの批判精神なんて要りません。