「間違ってる」

目的(望む状態)があり、どれと違う現在の状態があり、その間を繋ぐ方法がある。
現在に対して何かをすることで望む状態にするその何かが方法。
「間違ってる」というのはこの方法に対する評価。
望む結果になるものが「正しい」。
望む結果とは違う結果になるものが「間違い」であり「間違ってる」。
その方法で望む状態になるのか否か。これが正否の評価基準。
望む結果を導かない方法を唱える意見が「間違った意見」。
望む結果を導く方法を唱える意見が「正しい意見」。



「間違ってる」を感覚的に言ってる人が多いような気がします。
気に入らない状態が「間違ってる」ではないし、
気に入らない意見が「間違った意見」ではありません。



間違ってるのかどうかの判定に大事なのは目的です。
同じ方法でも目的によっては正しくもなるし間違いにもなります。
目的の異なる者が一つの意見を正しいとか間違ってるとか言い合っても無意味です。
目的が異なれば一方にとっての正しい意見は必ず他方にとって間違った意見です。
異なる目的を持つ者が、互いの目的そっちのけで、
一つの意見を正しいとか間違ってると言い争ってる論争がすごく多いと感じます。
立場が違えば目的だって違うのです。目的は個々で結構違ってます。
どうにも意見が合わない相手とは目的の部分から話し合う事をお勧めします。
そこを放っといての議論はいくらやっても無駄です。


左派と右派は方法以前に望んでる理想像が違います。目的が違ってます。
だから右派にとっての正しい意見は左派にとっては間違った意見になるし、
左派にとっての正しい意見は右派にとって間違った意見になります。
それぞれの立場に立ったままで正しいとか間違ってると言うのは無意味だって事です。
いくら間違ってると言ったところで批判にも非難にもなりません。
相手に堪えません。相手に届きません。相手が受け入れません。


方法を述べた意見の正否は目的を確認し揃えてから行わねばなりません。
そうしての批判や非難であれば相手に堪えます。
そうして初めて批判や非難が意味を持ちます。



「間違ってる」がどういう意味なのかを再確認して下さい。
目的があっての間違いだという事を再確認して下さい。

肝心なのは目的です。目的にもっと注意を向けて下さい。