非難されるからこその毅然たる態度

■勝利の条件
安倍総理のインタビューに対する非難その一
「相手に伝わってなければ、結果としては敗北です」


これで敗北というのであれば勝ち目は無い。相手に伝わる事など無い。
相手はこちらが何を言おうとその通り受け取りなどしないのだから。
たとえ伝わっても知らん顔して捻じ曲げる。捻じ曲げて喧伝する。
相手に伝わることを勝利の条件にしたら勝ち目は無い。


敗北は相手の言い分をこちらが認める事です。こちらが認めなければ負けはありません。



■毅然たる態度
安倍総理のインタビューに対する非難その二
「揚げ足を取られないように、歪曲できないようにするのが当然では?」


無理。相手は無理やりにでも揚げ足取るのだし歪曲するのだから。
このような考え方では言いたいことが言えなくなる。
相手は文脈関係無しで“責任”といった単語だけでも揚げ足として取りあげる。
これを気にしてたら使える単語が限られ主張の内容を変えなければならなくなる。
相手の受け取り方に関わらず、こちらはこちらの主張を変える事無く繰り返さなくてはならない。


大事なのは悪く思われることに一々反応しない事。
悪く思われるからという理由で主張の内容を変えるような事をしてはいけない。
嫌われようと誤解されようと同じ事を言い続けなければならない。


ただし誤解を解く為の追加説明であればどんどんすべき。
元々言ってた事をより詳しく説明する為の追加説明を。
それを行ってる間も悪く言われる。誤解からの非難をされる。
それに動揺せず根気良く説明を続ける事が“毅然たる態度”。


非難の大合唱の中「それでも地球は回ってる」と言ったガリレオ・ガリレイを思い浮かべて下さい。


■非難は避けられない
本来の日本は他国が手放しで賞賛するような国ではありません。これは日本の本来の姿が悪いものだからではありません。他国と日本の価値観が違うからです。日本人の望む通りの日本になると、他国はその日本を好ましく思わなくなります。日本人の望む通りの日本となる為に、違う価値観を持つ他国は価値観の違いの分だけ日本を悪いものとして見てしまうのです。私達の望む日本になると、その日本は他国から悪く言われるという事になるのです。他国の非難に反応して非難されないように修正してたのでは日本人の望む通りの日本には決してなれないのです。


もっと俗な話として、
米国は東京裁判史観の上に立ってます。東京裁判史観を保ちたいという立場です。こちらは東京裁判史観を打破したいという立場です。こちらが思うところを語ればどうしても相手は非難してくるのです。東京裁判史観を保ちたいという立場ですから東京裁判史観に立った非難をしてくるのです。東京裁判史観を否定する主張を、東京裁判史観に立った主張にすり替えて非難してくることになるのです。これは避けられないものなのです。


右派からの安倍総理のインタビューに対する非難の多くは、責任を認めたと喧伝された為にやはり日本が悪かったんだと思われてしまうというものです。これでますます日本が悪く喧伝されるというものです。しかし元々避けられないものなのです。東京裁判史観を打破しようとする限り避けられません。日本が日本であろうとする限り避けられません。こじつけでも何でもして悪く言ってきます。東京裁判史観を保つ為に。朝日新聞のように。これからますます酷くなります。決して避ける事は出来ません。非難は避けられないものとして考えねばなりません。



■毅然たる態度を
誤解されようと嫌われようと非難されようと、
それを考慮して主張の内容を変えたりせず、
非難の嵐の中、微動だにせず同じ主張を繰り返す。
これこそが“毅然たる態度”です。

他国の干渉に左右されずに日本人が日本人の価値観による日本を作る。
その為に必要なのが“毅然たる態度”です。
相手に合わせない限り非難は避けられないのです。
こちらの主張したい事を主張すれば必ず非難されるのです。
それもこちらの主張を捻じ曲げての非難がされる事になるのです。
非難される事になるから“毅然たる態度”が必要なのです。


あちらが安倍総理の発言を根拠にしてこようと、
「それ違うから。誤解だから。」といった感じで軽く受け流し、
「謝罪しろ!」と言ってきても謝罪せず、
「だから違うって。これこれなんだよ。」ってな感じで押し返してればいいのです。
こちらが相手の言い分認めてしまわなければそれでいいんです。
お気楽な言い方で書いてますが、非難の集中砲火の中でこのお気楽さを保つのは大変です。
非難の集中砲火に動揺したり激昂したりしない精神的な強さが必要です。
日本人がナイーブだと言われるのはこれが出来ないからです。
昔の日本人は今よりそれが出来たはずです。これは武士の強さなのですから。


激しい集中攻撃を受ける事必至の東京裁判史観の打破を進めようとする私達は
非難に動揺しない精神的強さを身に付けなければなりません。



■最後に
安倍総理は軍の強制を認める発言はしていません。
認めたかのように喧伝されましたが、実際は認めてはいません。
敗北は相手の言い分をこちらが認める事です。
ですから安倍総理の発言がどのようなものであったかは重要なのです。
安倍総理は認めていません。まだまだ敗北はしてません。



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