所信表明演説要約2

続きです。



◆教育◆


子供達に等しくチャンスを与える為に良質で負担の少ない公教育を作る。
改正教育基本法教育再生3法を具現化。目指すは高い学力と規範意識


学力の底上げの為に授業時間増加と教科書の充実を実行。全国学力テストで効果を検証しつつ。
体験活動や徳育も重視。


良い教師確保の為に、
メリハリのある教員給与体系を実現。(良い人材を集める)
教員免許更新制の円滑な実施。(悪い教師の振い落とし)
事務負担を減らし、その分を子供達の教育に。
教師とは別に保護者対応に専門家を参加させる。


◆安心して暮らせる社会◆
安心して暮らせる社会は、国づくりの土台です。
(ここはそのまま。理論的に考えると少し変な言い回し。でもここから安倍総理の政策の是非の判断基準が国民が安心して暮らせるか否かだということがわかる。)
国民の日々の暮らしの中で感じる不安に対処する。(対処するの不満でなく不安。この違いは大きい。)


食に対する不安への対処として、
 正しい食品表示の徹底、輸入食品の監視体制の強化を実行。

医療に対する不安(救急)への対策として、
 救急医療体制をネットワークとして構築。

医療に対する不安(医師不足への対策として、
 「県境なき医師団」を組織し、派遣する体制を作る。
 地方の大学の医学部にへき地勤務枠を設け、そこから僻地に行ってもらう。

災害に対する不安への対処として、
 公共施設や住宅の耐震化を進める。
 情報伝達、安否確認、救出活動等の非常時体制を準備。
 原子力発電所地震対策強化および平時からの徹底した情報開示を行う。

育児出産に対する不安への対策として、
 保育サービスの充実。働き方を仕事と家庭の両立が出来るものにしていく。


◆経済・政府◆
急激な少子高齢化・人口減少を考慮に入れた上での持続的な経済成長を目指す。
その為に、科学技術等の日本の得意分野に注力。
新たに生まれたアイデアの発展を支援。
経済活動においての国境の壁を無くしていき、高成長する他国の活力を日本に取り入れる。
(左右両派から反発を買い、ノンポリ経済人から歓迎されるところ)


2011年度の国と地方の基礎的財政収支の黒字化を大前提に、歳出も歳入も改革する。
行財政の無駄(損失)を削る。その上での不足分は消費税含む税体系全体を見直しての歳入増を図る。


予算編成は重要度に合わせて偏向させる。


現公務員の悪いところを潰す。


◆外交◆
日本としての考えを他国に対して主張する外交を展開。


◆安全保障◆
日本の安全と繁栄の為に世界の平和と安定が必要。
よって世界の平和と安定を脅かすテロと戦うことが必要。
テロとの戦いにはテロ特措法に基づく海上自衛隊の活動が不可欠。
評価も期待もされている。止めてはいけない。
海上自衛隊のインド洋での活動の継続を認めて欲しい。


北朝鮮のミサイル発射や核実験等、日本周辺の安全保障は厳しい。
官邸の司令塔機能・政府の情報機能の強化等による日本の安全保障体制の再構築が必要。
在日米軍の再編に伴う基地移転等は地域振興策を代償として受け入れに対する理解を求めつつ進めていく。


北朝鮮の拉致・核・ミサイル問題解決の為、他国との連携を進める。
「すべての拉致被害者が帰国を果たすまで、鉄の意志で取り組んでまいります。」(そのまま)



◆環境◆
日本の技術を活かした環境と経済の共存を世界的に実現する。


◆むすび◆
政治資金は政治資金規正法の改正によって透明性を高める。

不毛でない憲法改正の議論を行いたい。やってほしい。

私(安倍総理)の目指す政治とは、
環境の変化に対応しながらも、日本が本来持っている自律の精神・他者への思いやり、温かさといった価値を守り、伸ばしていくこと。
そして、国民一人一人が、日々の生活において、精神的な充足を実感できるようにすること。



以上。良い悪いはともかく安倍総理の価値観、判断基準、そして何をしようとしているのかがよく表れてる所信表明演説ではないかと思う。全体に「○○等」が少ない。これこれ等をやるではなくこれをやるという言い方になってる。それぞれかなり具体的。これしかやんないの?って気がするくらい具体的。あれもこれもというのでなく各分野一つか二つかに絞って集中的に行おうとしてるように思える。その為に多くの人から物足りなく思われてしまうのではないかと思う。私としてはこれでいいと思うけど。


不満の解消でなく不安の解消としてるのは右派らしい考え方だと思う。安倍総理は不安を訴える声には耳を傾けるけど、不満を訴える声にはおそらく冷淡。我侭なんか聞くかボケ!ぐらいの受け止め方しかしないのではと思う。まあこれはまったくの推測ですけど(笑)



人気blogランキング