「権利には義務が伴う」
発掘シリーズ1
以前yahoo掲示板に投稿したものを掘り出してきたものです。
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「権利には義務が伴う」1
元々人は如何なる権利も持ってません。義務もありません。
権利を持ってないとは言っても何もしてはいけないと言う事ではありません。出来る事はやっていいのです。ただし他の者がそれを許すかどうかはわかりません。他の者がそれを気に入らないと思えば邪魔だってします。権利があってやってる訳ではないので邪魔はいくらでも入るのです。
でもこれでは生き辛い。入る邪魔と戦いながらでないと何も出来ない。これは面倒。で考えた。邪魔に入るヤツと相談した。
「俺はお前の邪魔をしないからお前も俺の邪魔するな。」
相手もこれに同意した。
「お前が俺の邪魔しないなら俺もお前の邪魔しない。」
めでたく交渉成立。
「相手の邪魔をしない」と言う義務を負うかわりに
「相手から邪魔されない」と言う権利を得たのです。
そうは言ってもやりたいことが衝突したりしたら邪魔することにもなってしまいます。そういう時には戦ったり話し合ったりしながら互いの邪魔しない範囲を決めました。そうして互いの邪魔されない権利を保つことにしました。
邪魔されないと言う権利は範囲内に制限され、
邪魔をしないと言う義務も範囲内に限定された訳です。
範囲は時間と共にどんどん複雑になりましたが基本的には同じです。
この投稿は人権には義務がないという人に向けて書いたものです。人権のように相互に義務を負うことで成り立つタイプの権利についての話です。人権のように誰しもが生まれながらに持ち、死ぬまで無条件で持ち続けるということになると義務を負う必要もなくなるから人権の定義からすれば義務が無いというのも間違いではありませんがね、理論上は。でもそんな権利は成り立ちません。権利は誰かが義務を負って初めて成り立つものです。相互に権利を持ち合うものなら相互に義務を負わなくては権利が権利として成り立ちません。