外務省の考え違い

2008/07/04-18:07 日韓悪化を懸念、文科省に伝達=竹島記述めぐり外務省
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008070400766

中学校社会科の新学習指導要領の解説書に竹島(韓国名・独島)を「わが国固有の領土」と明記するかどうかをめぐり、所管の文部科学省に対し、外務省が日韓関係悪化への懸念を伝えていることが4日、分かった。外務省筋が明らかにした。


外務省の役目は日本政府の意を受けて韓国と対峙すること。


指示は日本政府から外務省に対して出される。
外務省はその指示を受けて韓国と対峙する。
また、指示を受けた者として日本政府に報告を上げる。
現場の者として提言を日本政府に上げる。
報告を受け、提言を受け、それを参考に日本政府がどうするかの決定を下す。
日本政府の下した決定に基づき外務省には日本政府から指示が出される。
その指示を受けて外務省は韓国と対峙する。


指示は日本政府から文部科学省にも出される。
文部科学省はその指示を受けて生徒にどう教えるかの指示を教師に出す。
教師はその指示を受けて生徒に教える。


指示を出すのは日本国政府。決定権は日本国政府にある。
これが本来のあり方


しかし記事にある外務省は日本国政府の意でなく韓国政府の意を優先して行動してしまってる。外務省がそうした方がいいと判断したのだろうが、そもそも外務省がそんな判断をするのが間違い。判断は日本国政府が下さねばならない。外務省がやっていいのは日本政府への提言まで。外務省の意思がどうであろうと外務省は日本政府の意に沿って韓国と対峙しなけれなならない。外務省が判断してはいけない。日本政府の意に反する判断をするなどとんでもない。

次にその提言を日本政府通さず直接文部科学省に出してる。これが間違い。文部科学省に指示を出すのは日本政府の役目。決定権は日本政府が持ってる。外務省が新学習指導要領に注文をつけたいなら日本政府に提言として出さねばならない。外務省が日本政府を飛び越えて文部科学省に提言を出すなどとんでもない。

外務省が直接文部科学省に提言したのは文部科学省にそれを聞き入れて欲しいと思ったからのはず。文部科学省文部科学省で日本政府からの指示を受けてる。にもかかわらず日本政府の指示と違う提言を出すのは文部科学省に日本政府の指示無視して独自の判断で行動しろと求めてるのと同じ。外務省は文部科学省に独断専行を求めてるのと同じ。実にとんでもない。

もし文部科学省が外務省の提言を聞いてたらどうなるか。下記の図のようになる。

外務省は韓国の代弁者だ!
外務省は日本政府を蔑ろにしてる!
なんて話になる。
官僚支配だ!とも。

外務省は根本的なところで考え違いしてる。
決定権を持つのは外務省ではないし文部科学省ではない。
決定権を持つのは日本政府。
外務省はそれがわかってない。

記事にある外務省の行動は独断専行。しかし外務省にその自覚はない。



しばらくこの指示命令系統からの観点で書いて行こうと思ってます。
今の日本はこれが無茶苦茶。そしてその無茶苦茶な状態に慣れて無茶苦茶を当たり前のように思い、その無茶苦茶な状態に合わせてそれぞれが動いてます。それが無茶苦茶な状態をより無茶苦茶にしてしまってます。現状無茶苦茶なのですから無茶も必要ではあるのですが、それにしてもそれが本来のあり方でないのは知っておいて欲しいと思います。



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