思想統制・検閲・言論弾圧のフルコース

■田母神問題で再発防止策 防衛省
 防衛省は25日、田母神俊雄航空幕僚長の論文問題を受けた再発防止策を首相官邸防衛省改革会議に示した。田母神氏が統合幕僚学校に新設した「歴史観・国家観」科目の見直しや将官クラスの任命で過去の言動を判断材料に加えるなどが柱。私的サークルの刊行物への意見発表も事前届け出の対象とし、可能な限り内容を提出させるとした。
 田母神氏以外に空自隊員97人が懸賞論文に応募していた問題では、田母神氏の関与を否定するとともに論文応募を各部隊に要請した当時の航空幕僚監部人事教育部長と教育課長を注意処分とした。(平成 20年12月26日産経新聞朝刊)

防衛省がやろうとしてる田母神俊雄航空幕僚長の論文問題を受けての再発防止策は思想統制です。


思想統制:為政者により市民の思想の自由を制限し、出版・言論等による表明の機会を統制すること。


防衛省は25日、田母神俊雄航空幕僚長の論文問題を受けた再発防止策を首相官邸防衛省改革会議に示した。』
示したのは防衛省。つまり文民である政治家でなく、文民ではない官僚。この時点で思想統制を考えてるのは官僚ですので、思想統制を行おうとしてることに関しての非難の対象は官僚です。これで首相官邸防衛省改革会議を非難するのは間違いですのでご注意を。


『田母神氏が統合幕僚学校に新設した「歴史観・国家観」科目の見直しや』
どうせ碌でもない“見直し”を考えてるのだろうけど、“見直し”しか書いてないでは非難のしようがない。見直すことは別に悪い事ではないから、この部分は引っ掛かりを感じつつもパス。


将官クラスの任命で過去の言動を判断材料に加えるなどが柱。』
これは飛びぬけてとんでもない、現憲法を良しとするのであれば。
ここで言う言動は、歴史観や国家感、つまりは思想信条に関する言動。
これは思想信条を判断材料に政治的、社会的関係においての差別をすると言ってるのと同じ。
ひねりも何もなくストレートに憲法違反。憲法が禁じる差別そのもの。

もっとも、私的には憲法違反だから悪いという気は全然なくて、官僚が憲法違反となることを何の問題意識もなくやってしまってるところを問題にしたい。これは官僚の暴走です。


『私的サークルの刊行物への意見発表も事前届け出の対象とし、可能な限り内容を提出させるとした。』

モロ検閲。検閲以外の何物でもない。思想統制を目的とした言論弾圧以外の何物でもない。こんな提言を平然と出してくるような官僚はクビにすべきだと思う。こんな思想統制を普通にやろうとする官僚は、その思想故にその役目から外すべき。


思想信条で差別してはいけないという現憲法が示してるのは、思想信条で差別してもいいんだという思想信条は排除すべしと言うこと。思想統制や思想による差別化や事前検閲を行うような提言をする防衛省の官僚は排除して構いません。現憲法の上でも許されます。



『田母神氏以外に空自隊員97人が懸賞論文に応募していた問題では、田母神氏の関与を否定するとともに論文応募を各部隊に要請した当時の航空幕僚監部人事教育部長と教育課長を注意処分とした』
処分されるべきは思想統制を政府に提言する防衛省の官僚です。





が、政府は処分しない。処罰しない。処罰されるべきなのに政府が処罰しないのであれば、政府に任せずそれぞれが出来る方法で処罰すればいい。
処罰は、公平な形で政府がやるというから任せてるのであって、やらないというのであれば任せることも出来ない。個々人がそれぞれに思う方法で処罰するしかない。それしかないのだから、そうするしかない。そうするしかないのだから、そうすればいい。やるべきことをやらない政府の言うことなど気にせずやればいい。