郵政民営化とは

郵政民営化は、詰まるところ郵政事業の国からの切り離し。
郵政事業及びその保有資産を国から切り離し、
国のものでなくしてしまうということ。
国にとっての意味はそれだけ。



完全民営化が成れば、郵政事業はもう民間企業のもの。
国はもうそれらの事業や資産とは無関係になる。
監督官庁と一民間企業くらいの関係は残るが)
なので、業務の効率が上がっても、もう国には関係ない。
民営化による活性化で業務改善なんてのも国には関係ない。
国民にだって関係ない。民間企業の中での話でしかない。
現在はまだ全株を国が保有しており、国営。まだ無関係ではない。



もともと郵政民営化の目的は、郵政事業のお金を役人が好き勝手に使えないようにすること。表向きの理由はこれだけ。小泉&竹中が国民に対して訴えたのはこれだけだし、マスコミが盛んに訴えたのもこれだし、自民に大勝をもたらした有権者が反応したのもこの部分だけ。手段として選ばれたのが、郵政事業と官僚との切り離し。国から郵政事業が切り離されることで、官僚と郵貯も切り離される。目的が郵貯と官僚の切り離しなら確かにこれが一番利にかなってる。多くの人がこれに賛同し、郵政民営化は支持を得た。


しかし、上記には国から切り離された郵政事業がどうなるかの視点がない。民営化に反対してた人達が着目してたのはこの部分。国から切り離された郵政事業及びその保有資産がどうなるか。


郵政民営化に賛成する者は、
郵政事業と役人の切り離しの視点で話し、
郵政民営化に反対する者は、
切り離された郵政事業及びその保有資産の視点で話す。


郵政民営化に賛成する者は、郵政民営化に反対する者を、
既得権益を守ろうとしてる役人の回し者と罵り、
郵政民営化に反対する者は、郵政民営化に賛成する者を、
国の資産を外資に売り渡す売国奴と罵る。


これが郵政民営化に賛成する者と反対する者の争い。
ちなみに私は郵政民営化に反対する者です。



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