無制限の開放は、下手すりゃ破滅。


空き地
他所から入ってこない時は、内部での停滞や後退は一時的なもので済む。停滞や後退によって空いた空間はそのまま空間として残り、後の成長の余地となる。その余地は、停滞や後退から抜け出した元々居た内部の者が埋める。埋める過程で勢いがつき、回復から成長へと進む。他所から入ってこない時の余地は空き地。次の成長の為の助走路となる空き地。


侵食
参入障壁がなくなった後の停滞や後退は、他所からの進入を誘う。停滞や後退によって空いた空間は、他所から来た者が埋める。もうそこは元々居た内部の者が容易には踏み込めない場所となる。しかし、そこに踏み込まないと停滞や後退からは抜け出せない。そこに踏み込むには、参入してきた者に打ち勝つことが必要になる。


侵入者との戦い
参入障壁がなくなった後は、参入してきた者との戦いが必要となる分だけ、元々居た内部の者が、停滞や後退から抜け出して回復することは困難となる。参入者が更に伸してくれば、回復どころか更なる後退を強いられることにもなる。この後のパターンは三つ。


1、参入者に打ち勝ち、失地回復となる。
2、参入者と内部の者がバランスし、一定の失地で留まる。
3、参入者が打ち勝ち、内部の者を駆逐する。



参入者に打ち勝ち、失地回復となる。
これは相当に困難。弱って後退してる状態で、進出するだけの元気のある者と戦って勝つのは容易ではない。たぶん正攻法では勝てない。参入障壁を再構築するという政治的な力が必要となる。


参入者と内部の者がバランスし、一定の失地で留まる。
必死で踏み止まってやっとこれ。一定の失地で留めるが、失ったものはそう簡単には取り戻せない。後退した状態での停滞。それがこれ。


参入者が打ち勝ち、内部の者を駆逐する。
多くの場合はこれになる。進出するだけの元気のある参入者が、弱ってる元居た者に打ち勝ち、元居た者を駆逐し、その場を押さえてしまう。元居た者は、もう二度と復活出来ない。勝者が居座るその場から駆逐され、弱ってしまった元居た者はそこを取り返せない。元居た者は、片隅に追いやられた状態から、じわじわと滅んでいく。


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上記は、元々居た内部の者からの視点で書いたもの。元々居た内部の者の成長を良しとし、参入者の勢力拡大を、元々居た内部の者を圧迫する悪とする視点で書いたもの。
誰が担うのでもいいから全体として成長し、発展すればいいという視点で書くと、上記のようにはならない。停滞や後退してる元々居た内部の者など潰してしまい、元気のある外部の者に取って代わってもらえばいいとなる。元々居た内部の者が潰れても、それ以上に外部から来た者がそこで成長すれば、全体としては発展していく。それを良しとする考え方だってある。元々居た内部の者がどうなろうと構わないならそれもアリ。
しかし私は、国は国民の保護者であるべきと考えている。日本国は、日本人の成長(発展)を第一に考えるべきだと思ってる。なので、元々居た内部の者(つまり日本国民)の成長を良しとする前者の視点で物事を見る。そういう方向での考え方をする。元々居た内部の者(つまり日本国民)を潰して、外部の者(外国人)に取って代わらせてしまえばいいという考え方はしない。日本国民と外国人を同等に扱って、どちらでもいいから強い側が勝てばいいという考え方はしない。日本人vs外国人を、市場原理に委ねることには反対する。私は市場原理主義には組しない。


活力失った日本人の代わりに、活力ある外国人を取り込もうなんて考え方にも反対する。活力ある外国人を取り込んだ方が手っ取り早く簡単だろうけど、日本人を手間隙掛けて鍛え直すことを主張する。


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追伸:
保護者の役目は外部から守ることではあっても、甘やかすことではない。外部と戦えるよう鍛え上げることこそが保護者の役目。やさしく守るばかりではないので、その辺り誤解なきよう。