二つの保守の、規制を巡る対立

新自由主義:個人の自由最優先で調和は気にしない。
民族派  :全体の調和最優先で個人の自由気にしない。


この違いが市場原理主義に対する両者の捉え方の違いや規制に対する考え方の違いに現れ、その部分で、新自由主義民族派は激しく対立してます。

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新自由主義
新自由主義の者が信奉する市場原理主義は、個々が、自身にとって良いと思うことを全力でやればいいという考えです。他の人々のことを考えて手加減したりしません。大企業が中小企業を全力で潰しに掛かることもやって構いません。不適格者は淘汰され、適格者が残り、適格者達による、より適切な形に社会が作られていくというのが市場原理主義の考えです。個々には相手に勝つための全力の発揮が求められます。個々が目指すのは自身の生き残りです。


民族派
日本古来のやり方は、個々には全体のことを考えての加減が求められます。日本的な考え方だと、強者も弱者も皆仲間です。強者がその力でもって弱者を潰してはいけません。潰すと、潰された者が路頭に迷います。この潰された者も仲間です。仲間を路頭に迷わせてはいけません。なので、競争しつつも、相手を潰さないような加減が求められます。潰れそうなら助け舟だってだします。個々が目指すのは仲間皆での生き残りです。


このような違いがあるので、政府に求めるものが違ってきます。



新自由主義が政府に求めるのは
全力を発揮することを妨げるような規制をしないことです。
今現在、様々な規制が掛かってます。
なので、政府には規制緩和や廃止を求めます。


民族派が政府に求めるのは、
全体の調和を壊す者を抑え込む規制です。
今現在、様々な規制が掛かってます。
なので、政府には規制の維持や強化を求めます。


新自由主義は、規制緩和や廃止を求める。
民族派は、規制の維持や強化を求める。
正反対です。衝突しないわけがありません。実際衝突してます。
それが、新自由主義vs民族派の対立です。


何故か保守で括られる新自由主義民族派、考え方の違いから、両者にはこのような違いが現れます。両者は別物です。


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前回、前々回のエントリーのコメント欄も読んでみて下さい。本編並みに濃い内容になってます。