和の文化は攻撃的

ねずきちの ひとりごと
『懲悪勧善・・・悪は懲らしめよ』
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-582.html

こちらにコメントしたところ、反論が返ってきました。
このエントリーはそれに対する反論です。
まず私のコメント

非難・罵倒・嫌悪・蔑み・侮蔑・村八分
 激しく非難する。罵倒する。
 嫌悪と蔑みの目で見る。侮蔑する。
 仲間外れにする。村八分にする。
悪を懲らしめる方法とは具体的にはこれです。和の文化においては身勝手な行為は許されません。和を乱す行為を、寄って集って叩き潰すのが和の文化です。和の文化を保つには、上記の悪を懲らしめる手段を封じてはいけないのです。積極的に行わねばならないのです。

トラックバックが上手くいかないのでこちらに書かせてもらいました。
『和を尊ぶ故に和を乱す者には厳しく』
http://nezu621.blog7.fc2.com/tb.php/582-7ff6fe21

2009/08/05(水) 13:22 | URL | sadatajp #oZwc76Mg[ 編集]


それに対して「ちょっと待った」さんの反論

sadatajpさん
和を乱す者を徹底的に嫌悪し、罵倒し、村八分にする?

実は、日本人にはそんな根性無いでしょう。
「人の噂も七十五日」「水に流す」「御祓は済んだ」「秘書がやりました」と言って、適当な所で妥協し、水に流し、「馴れ合う」のが日本の伝統文化ではないでしょうか。
どうしてか?
精神的に疲れるからでしょう。
少なくとも、墓を暴いて屍を砕き、子々孫々未来永劫呪いをかける文化は無いと思います。
少しぐらい和が乱れても、多目に見て何も言わないのも「和」の文化です。
国内が乱れると、適当な所で話し合い、女王を擁立して混乱を収める手法とか、適当な所で妥協する文化は千数百年前から変わらないような気がします。
魏志倭人伝」には、倭人が法律をよく守り、社会秩序が保たれている様子が描かれていますが、「勧善懲悪」な印象は持ちません。
それから、「村八分」は、普段は付き合わないが火事と葬式の時は協力を惜しまないという意味ではないでしょうか。
そんな中途半端な付き合いをするなら、村から追い出せよ、と思いますけどね。
日本人は適当だから。

9/08/05(水) 16:32 | URL | ちょっと待った #-[ 編集]


ここから私の再反論。

>実は、日本人にはそんな根性無いでしょう。


そんな根性あります。少なくとも以前はありました。
以前は今より遥かに強くあり、今でもまだ多少はあります。


皆で、嫌悪し、罵倒し、村八分にする、要するにいじめです。今だってあります。やってます。近年はやってはいけないということで、見えないところに隠れ、結果陰湿化してますが、以前は別に隠すでもなく、表だって皆で集中攻撃やってました。それは悪いことではなかったのです。悪いのはやられる側です。悪いから集中攻撃受けるわけですので、悪いのはやられる側です。正しい行いとして、遠慮なく攻撃してたのが以前です。


倭人が法律をよく守り、社会秩序が保たれている様子
遠慮のない攻撃を受けるのは個々人にとって恐怖です。ですので、そんな攻撃を自分が受けないように、個々が自身で自主規制します。その結果が「法律をよく守り、社会秩序が保たれている様子」となります。破っても黙認されるような、法律の方がおかしいよねという共通認識が皆にある法律は、自主規制が働きませんので皆で破り放題ということにもなります。日本の「法律をよく守り」はそういうものです。言葉通りよく守ってるわけでもありません。


「適当な所で妥協」
これは、双方が自分の主張を抑え、双方が相手の主張を理解し、双方が譲り合うことが出来て初めて可能な高度な物事のまとめ方です。そう簡単に出来ることではありません。




「少しぐらい和が乱れても、多目に見て何も言わないのも「和」の文化です。」


これは嘘です。あなたが嘘を言ってるというのでなく、あなたが教えられた嘘です。和の乱れを放置してて和が保てるわけがありません。


和の文化は自分勝手に振舞いたい者にとっては窮屈なものです。好き勝手やると和を乱すと言われ、周囲からの抑え込みを受けます。このうっとおしい抑え込みを避ける詭弁が「皆で仲良く」です。身勝手を非難してる最中は当然和気あいあいではありません。「皆で仲良く」にするには非難を止めねばなりません。それで非難を止めると、身勝手が自由に出来るようになります。これを狙っての詭弁です。身勝手したい者が非難免れる為の詭弁です。嘘です。


和の対極にある身勝手な者達が、嘘で捻じ曲げた和で身勝手を非難する者を逆に抑え込んで、身勝手に振舞ってるのが今です。この嘘を打ち破らねば、この身勝手な者達に和の文化を壊されてしまいます。嘘であることに気付いて下さい。


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それから、「村八分」は、普段は付き合わないが火事と葬式の時は協力を惜しまないという意味ではないでしょうか。
そんな中途半端な付き合いをするなら、村から追い出せよ、と思いますけどね。
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これはこれで効能があるのですよ。これがあるので突然変異のような変わり者が追い出されることなく生きていける。そして、もしその変り者のやってることが実は良いことだった場合、その変り者は徐々に認められ、皆がそのやり方を取り入れるなんてことにもなります。異分子を、害のない形で抑え込んだまま内包するとこで、ソフトランディングでの進化が可能になるのです。