問題は効率ではなくて不正

注)これはこちらのコメントへのレスです。



>今の日本では、特に税金の中抜きのひどさ、国家組織の非効率さは、官僚主義のにおいが強いですよ。


効率の問題でなく組織としての腐敗の問題だと私は見ます。決定権を持ってはいけない官僚が実質的な決定権を持ち、その決定権を公的でない目的で行使してるというのが今の官僚にある問題。中抜きされた分の税金は無駄に使われたのではなく、公的でない目的で不正に使われたもの。本来の目的で使われなかったもの。効率で考えるようなレベルの話ではありません。効率の良し悪しという視点でなく、不正の有無の視点でみるべきものと考えます。効率改善でなく、不正行為取締りこそがすべきことではなかと考えます。



効率化に関して、「官から民へ」なんてフレーズがありますが、自己の利益を目的とすると不正になる官の仕事を、自己の利益の最大化を目的とする民(民間企業)に移管するなど、不正行為を促す愚行です。効率改善と考えるから民にとなるのでしょうが、不正の阻止を考えるなら自己利益最大化を目的とする民への移管は絶対に避けるべきものです。自己利益追求は民では正義ですが、官では悪事です。移管どころか関与させることすら避けるべきものです。
でもまあ民間の知恵を借りねばならないことがあるのも事実でしょうから関与させるのは仕方ないとしても、まるごと任せきってしまう移管は厳に避けるべきです。もう公的機関でやる必要がないとなって、公的機関が手を引くということであれば、移管というか民間への払い下げはあってもいいと思いますが。




人気blogランキングランキングバナー