挑発に乗るべきか、乗らないべきか。
「挑発に乗ってはいけない」
これが大間違い。相手が挑発してきたなら、それには乗るべき。
挑発に乗って攻撃態勢を取れば、挑発してきた相手は自らが攻撃を受けることを警戒し、動きを止める。攻撃でなく、防御の為の臨戦態勢を取るようになり、攻撃力としては減衰する。その分、攻撃を受ける可能性は減る。互いに武器を構えてのにらみ合いになる。迂闊に動けなくなる。撃ち合いも挑発も無い平和な状態になる。
また、挑発に反撃の構えで答えてくるとなれば、相手は迂闊に挑発出来なくなる。撃ち合いも挑発も無い平和な状態が続くようになる。
平和を望むなら、
挑発されたら受けて立つ!
これが正解。
戦争させたいなら、
挑発側にやらせるだけやらせ、好き勝手やらせて調子に乗せて、やられる側には我慢を強いてフラストレーション溜めさせて、
「こんなにやられるくらいなら、被害が出ることを厭わず戦うべし!」という機運を高めるのがいい。「命懸けで戦う!」というところまでいけば、もう誰にも押さえられない。言葉ではもちろん力ずくでも押さえられない。テロ行為に及んででも戦う。クーデター起こしてでも戦う。勝算など関係なく戦う。戦わなければ終り、そう思えば負けは必至でも、一縷の望みを託して戦う。
たとえ全員が死に絶えようと、歴史に生きた証を残す為だけにでも戦う。人間はそういうことでも戦える。死を厭わず戦える。そういう戦争を望むなら、
挑発されても乗らずに我慢する。
これが正解。
戦争はリスクの高い行為で、なかなかやろうという気になれないもの。
実行には非常に高い壁がある。その壁を突き破る唯一の動機は
「もう耐えられない」。
「もう耐えられない」と思わせる為に、我慢を強いる挑発されても乗らないというのが正解。
平和を望むなら、挑発に乗って相手を抑えるのが正解。
戦争を望むなら、挑発に乗らず自分側を抑えるのが正解。
平和を望むのに、挑発に乗らず自分側を抑えるなんてのは間違い。
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