論点がズレる原因

み‐わ・ける【見分ける】
[動カ下一][文]みわ・く[カ下二]見て区別する。識別する。弁別する。「偽物と本物とを―・ける」(goo辞書より)


http://dictionary.goo.ne.jp/srch/all/%E8%A6%8B%E5%88%86%E3%81%91%E3%82%8B/m0u/

悪気なく論点をズラしまくる人というのは、これが上手く出来ない人です。


白・ピンク・赤・オレンジ・黄・黄緑・緑・青緑・青・紺・黒


上記の11色が見分けられる人なら、この内の一つであるオレンジに絞って話が出来ます。しかし、これが6色、


白 ・ 赤 ・ 黄 ・ 緑 ・ 青 ・ 黒


これくらいにしか見分けられない人は、オレンジの話を赤の話としてしか捉えられません。この人にとってはピンクも赤です。こうなると、オレンジの話にピンクの話を返すなんてことにもなります。


オレンジの話の話をしてる人は怒ります、何でピンクの話が返ってくるのだと。ピンクの話を返した側はそのズレを認識出来ていませんから、相手の怒りを理不尽だと感じ、相手が怒ったことに対して怒ります。そして、自身が話したピンクの話に対して答えを返せと要求したりもします。逃げたと非難したりもします。逆に論点ずらしだと非難してきたりもします。11色が見分けられる人にとっては頭を抱えたくなるような状況です。


ここでそのピンクの話に答えを返すと、話はピンクの話になってしまい、オレンジの話は終わってしまいます。論点を維持する為には、ピンクの話を無視してオレンジの話を再度畳み掛けなければなりません。それで畳み掛けると、今度は黄色の話が返ってきたりします。オレンジとピンクの見分けもつかなければ、オレンジと黄色の見分けもつかないので、こういうことになるわけです。これが論点がズレるメカニズムです。違いを見分ける能力の欠如が論点がズレる原因です。


これの解決策は、見分ける能力をつけてもらうことしかありません。時間を掛けて能力を高めてもらうか、能力向上の見込みなしとして切り捨てるか。それしかありません。



人気blogランキングランキングバナー問題は認識能力です。認識能力は“能力”ですので、高い人もいれば低い人もいます。“能力”ですので、頑張れば何とかなるというものではなく、識別能力の低い人に高い識別能力を示せというのは無理です。また、能力を高めるには訓練が必要で、時間も掛かります。簡単には能力を高められません。この事実を受け入れて、能力の低い者に対しての「わかるまで説明しろ」とかの無茶な要求をしないよう、わかってもらえるまで話すなんて時間の浪費でしかないことをしないよう求めたいと思います。どんなに誠実に対応しても時間の無駄ですから。