生活保護制度の私案−前提となる最低限の生活


私は現憲法現代日本の諸悪の根源と考えており、現憲法の条文を根拠に物事を考えたりはしません。が、憲法関係なしでも、国は国民に対し、健康で文化的な最低限度の生活が出来る程度の支援はすべきと考えます。その「健康で文化的な最低限度の生活」とはどんなものでしょう? 私は以下のように考えています。


健康で文化的な最低限度の生活
雨風、暑さ寒さを凌げ、健康を保てる清潔な住環境があり、
寒さを防げ、人前に出て恥ずかしくない清潔な衣服を着ることが出来て、
料理した温かい食事が健康維持に必要な分量だけ食べられる。
健康維持に必要な休養が取れ、病気の際は医者の治療が受けられる。
娯楽の為に使える自由な時間が多少なりとも有り、
社会の出来事を伝えるニュースに接して情報を仕入れることも出来る。
以上。


最低限としては十分でしょ、これで。
国が国民に保障する「健康で文化的な最低限度の生活」はこの程度でいい。
広い住処である必要まではないし、望むところに住まわせる必要もない。
場所は、人が生きていける場所であればどこでもよく、寝起きが出来て、日常生活を可能にする最低限の私物を保管するスペースさえあればいい。
好みの衣服を着させる必要はなく、健康維持の為に必要な保温効果と清潔さがあればいい。当人が好むものである必要もない。ただし服装に関しては、社会生活に支障をきたさないような配慮は必要になる。
好きなものを食べさせる必要はないし、望むだけ食べさせる必要もない。
余暇に行う娯楽は、お金を必要としないものはいくらでもあり、
余暇に使える時間を持てるようにしさえすれば十分。それ以上の考慮は必要ない。


私の生活保護制度の私案は、この程度の「健康で文化的な最低限度の生活」を念頭に置いて考えています。