「より良い」でいいじゃん

枯れ木にも価値を見出すのが日本人の良いところでしょ。
八百万の神は、そういったどんなものにも何がしかの価値を見出す感性故のものでしょ。もっと、色々なものに価値を見出しましょうよ。「あれは駄目、これは駄目」でなく、「あれも良い、これも良い」で、でもって「それよりもっとこっちが良い」「いやいや、それより更にこっちが良い」と、果てしなくより良いを求めていって欲しいなと望みます。


「より良い」ってのは、元より少しでも良ければいいんです。完璧である必要は全然なく、元よりマシでさえあれば、どうしよもなく駄目なところがあったっていいのです。理想とは縁遠い、現実的な妥協の産物。「より良い」とはそういうものです。非現実的な理想を一足飛びに目指すのでなく、より良いを追って、ちょっとずつ、より良くしていきましょうよ。それでいいじゃん。



政治問題の改善がなかなかされないのは、一足飛びに理想を追い求めるから。
そう簡単に手が届くはずもない理想を、絶対に達成しなければならない最低限の目標にして、その最低限に届かないものを全部駄目だといって潰してしまうから。理想的なもの以外全部駄目だなんて言ってたのでは一歩も進めない。駄目なとこがあってもいいじゃん。しゃーないじゃん。それが今の現実なんだから。そう割りきって、今よりちょってでも良ければとりあえずはいいじゃんくらいで考えてもらいたい。でなきゃ一歩も先に進めない。