個人にとっては良いけど社会にとっては悪

ある人がお金を持っているとします。
その人がお金を使えば、他の人がそのお金を手に入れられます。
お金を手に入れた人がそのお金を使えば、別の他の人がお金を手に入れられます。
こんな感じで皆が手にしたお金を使えば、お金が巡り巡って、皆が豊かになれます。


が、そのお金を誰かが抱え込んでしまうと、もう次の人には回らなくなります。お金の循環が途切れてしまい、世間に回る金がその分少なくなります。自分のところに回ってくる金をどんどん抱え込むと、どんどん世間に回る金が少なくなるわけです。
他の人に回るお金は減っていく。他の人達は貧乏になっていく。
抱え込んだ人だけが裕福になり、他の人達は貧乏になっていく。



個人レベルで考えるなら、お金を貯めるのは良いことです。自分は貯め込んだ分だけ裕福になれます。他の人にお金が回らなくなるなんて、個人レベルではどうでもいいことでしょう。そんなこと気にせず、お金を貯めることに精を出すことにもなります。
しかし、社会レベルで考えるなら、一個人がお金を貯め込むのは喜ばしいことではありません。少数だけが豊かになって他の多くの人が困窮するという事態は、社会として見た場合は悪いことです。社会を全体として良くしようと考えるなら、貯め込んでる人からお金を取り上げねばなりません。貯め込んでる人からお金を取り上げることが、社会にとっては良いことになるわけです。


貯め込んでる人からお金を取り上げることは、貯め込んでる人個人にとっては悪いことです。当然ですね。



個人にとっての良い事と、社会全体にとっての良い事は違うって話です。

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★裕福な方へ
稼ぐのはいくら稼いでもいいです。どんなに沢山稼いでも社会にとっての悪にはなりません。稼いだ分だけ使えばいいんです。そうすれば皆にお金が回ります。どんどん稼いでどんどん使って下さい。
困るのが、貯めこんで使わないこと。これをやられると世間に回るお金が少なくなります。稼いだ以上は使って頂きたい。社会の為に。


貯めこんで使わないなら、社会はこれを取り上げるべきだと私は考えます。取り上げられる個人は嫌でしょうが、回ってくるお金が少なくなって困ってる多くの人々の為に。