豊かさとは

個人レベルでなく社会全体で豊かさを考える。


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■豊かさとは
昔より今のほうが豊か。
物は豊富だし、安全だし、生活に余裕もある。昔よりは。
何故か。
それは、何代にも渡って生きてきた人々の労働の成果が積み重なってるから
積み重なったものが昔より多いから。
それによって現在の人は、昔より豊かな生活が出来ている。
この労働の成果が“富”


わかりやすいものでいうとインフラ。
例えば道。通りやすく舗装された道。
説明を簡単にする為に、ここでは昔からある道とする。
これは言うまでもなく人の作ったもの。人々の労働の成果。
作ったのは昔の人。
表層の舗装やガードレール等付属設備は最近のものかもしれないが、
その大元を作ったのは昔の人。山野を切り開き、より使いやすく設備を整え、
車社会となって舗装がされと、人の手が次々入って、今の道になっている。
おかげで、昔より遥かに楽に速く移動が出来る。これが豊かさ。
道は富。積み重なった人の労働の成果。人に豊かさをもたらす富。


■何が富か
道は富。輸送・電気・水道・ガス・通信等々、インフラはどれも富。
公共施設、個人住宅等の建造物、どれも富。
工業製品も富。使い捨てるようなものも富は富。
食品も富。食品を生み出す飼料も富だし、田畑も富。
漁や採集の場である海や山自体は人の労働の成果ではなく富ではない。
しかし、漁の為に作った海図や船や漁具は富。
山道や伐採植林等で整備した山は富。
海や山を占有したなら、その占有に掛かった手間が人の労働の成果であり、富。
地下資源も、見つけ出し掘り出し精製するという人の労働の成果であり、富。


知識。人の思考という労働の成果であり、富。


文化、風習、習慣、行政・法整備等各種社会システム、人の生み出した富。


人。これも多くの人々の労力が詰まった富。生み、育て、教育して作り上げる富。
富の源泉である労働の主体であり、これ無くして富は生まれない、重要な富。


これらの富が多いほど、社会は豊かになる。
年月を重ねると、消えずに残った富が増え、富が多くなる。
故に、昔より今のほうが豊かになる。


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富は増えるばかりではない。破壊されれば無くなる。貧しくなる。
どんなに富が蓄積されてようと、破壊されればそれらは失われる。
富が減れば、貧しくなる。
なので、豊かさを増すには、年月を重ねるだけでなく、
破壊されないように守ることも必要となる。
破壊を防ぐことを前提条件として、時代が進めば社会は豊かになる。



内戦は、各種インフラ・建造物・文化、風習、習慣、行政・法整備等各種社会システム・人を破壊する。時間が経てば経つほど破壊が進む。社会は貧しくなる。
ブラック企業に代表される労働力の酷使は、人材を潰す。人の再生産(出産・育児)を阻害する。人という富を破壊しており、社会は貧しくなる。
富は大事に。でないと、せっかくの富がもったいない。

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