頭脳も筋肉も同じ

頭脳も筋肉も同じ。どちらも生物の肉体の一部。
鍛えないと能力は高まらない。


その時点での能力は、それまでの鍛えられ方で決まってくる。
どう足掻いても、その時点で持つ能力以上のことは出来ない。
やれば出来るなんて戯言。精神論は通用しない。
考えればわかるなんてのも戯言。
理解する能力が足りてなければどんなに考えてもわからない。
懇切丁寧に教えられてもわからない。能力を超えたことは出来ない。


しかし、鍛えれば能力は上がる。出来なかったことが出来るようになる。
出来ないながらもやろうとして足掻いていれば、
筋肉でも頭脳でも成長して、それが出来るだけの能力を身につけようとする。
成長して、能力が必要なだけ身につけば、出来なかったことが出来るようになる。


成長しなければ、いつまで経っても出来ない。
鍛えなければ、出来ないことがいつまで経っても出来るようにならない。
二十歳を超えて成人しようと、更に20年生きようと30年生きようと能力不足のまま。



一応、年齢が幾つだろうと、成長はする。
50を過ぎてボディービルやっても筋肉は付く。
50を過ぎて習い事を始めても、少しずつでも上手くなる。
筋肉も脳も、やれば成長する。
でも、生物である人間の成長期は幼少期から青年期。
この時期の成長が一番大事。ここでの成長具合で、後の成長具合が決まる。
人間という生物の成長期は決まっている。人の意志では動かせない。
この時期に鍛えておかないと、取り返しはつかない。
大人になってしまったと思ってももう遅い。取り返しはつかない。
本人がやる気になるのを悠長に待ってる余裕はない。


成長した者としなかった者の差は、年齢と共にどんどんと広がる。
埋めようのない差が出る。この差は人生に差をつける。


以上、認めざるを得ない現実。
無視してはいけない、認めなくてはならない現実。





一生使わないであろう数学の勉強は、思考能力を鍛えるため。
現代では役に立たない古典や、大して重要でない年号の記憶など、記憶力を鍛えるため。
これらは腕立て伏せや腹筋と同じ体を成長させる基礎訓練。
それ自体を日常生活ですることはないが、そうして身についた筋力は、生活全般を支える。
思考能力も記憶力も、生活全般を支える。
義務教育レベルの勉強は、脳を鍛える為の基礎訓練。
勉強の内容そのものが役に立つ必要はない。
脳を育てる為に役立てばそれでいい。


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