好ましくない労働

「存在する富を毀損する労働」


「富の増加に寄与しない労働」


富を作り出さないこれらの労働を、とりあえず非生産的労働と呼ぶ。
富を作り出す手間抜きで利益を出せるこれらの非生産的労働は、
富を作り出す手間が要らず、非常に少ない労働力で大きな利益を出せる。
しかし、皆がこの非生産的労働をするようになると、
富は増なくなるし、減りもする。
富を作り出す手間が必要で利益も少ない効率の悪い生産的な労働が
バカバカしいものと思われるようになって、敬遠されたりもするようになる。
そうなっては困るので、非生産的労働の内の多くは、
社会的に悪事とされ、法律で禁じられている。
違法行為とされている非生産的労働は、行うリスクが高く、
この種の労働をしようという者は少数に抑えられている。


社会的には悪だけど、違法にはなっていない非生産的労働は、
実行のリスクが低く、多くの者が行い、結構な利益を出している。
社会的に悪とされてる分、抑制されてはいるが、
時間と共にこの種の労働を行う者は増加していく。


社会的に悪でなく、違法でもなく、正当な労働として公認されている非生産的労働は、
多くの者が、全力でこれを行い、多大な利益を得ている。
ただ、大勢がやっているので争いとなっており、
誰もが利益を得られるわけではなくなっている。
負けたものは大損を、勝ったものは大儲けをする状況になっている。
普通の労働とは比較にならない利益を出せる労働だけに、損も儲けも桁違い。
そんな労働を大勢がやっている。


違法行為とされている非生産的労働とは、
泥棒や詐欺やら強盗やら
麻薬売買やら違法なギャンブルやら


社会的には悪だけど、違法にはなっていない非生産的労働とは、
ダフ屋とか。今なら転売厨か。合法のギャンブルも。
ブラック企業、ブラックバイトとか。人材を毀損するという意味で。
厳密には違法だったりもするけど、取り締まられてないなら合法と一緒。
実質禁じられていない。


社会的に悪でなく、違法でもなく、正当な労働として公認されている非生産的労働とは、
投機的株売買やFXのマネーゲーム


これらの労働は、社会の富を増やすのにまったく役に立っていない。むしろ壊して減らす。
これらの非生産的労働が盛んになることは社会にとってマイナス。抑制すべき。