最低賃金引き上げは生産性向上の解

「生産性は最低賃金を引き上げれば向上するのか」
https://toyokeizai.net/articles/-/281248


この記事、色々突っ込みたいが、
そもそも労働生産性の捉え方が間違い。


100円の製品を110円で売れば、それだけで労働生産性は1割アップ。
100円の製品を90円で売れば、労働生産性は1割ダウン。


労働生産性とはこういうもの。労働者がどんな労働をしたかなんて、金額で計算する労働生産性には何の関係もない。仕事の効率化とか全然関係ない。
そんな労働生産性の向上に関係あるのは、高く売る営業力と、高くても買う客の有無。

 

そして、今の日本で労働生産性が上がらないのは、安売り方向での営業努力と、その営業努力によって安く買い叩かれている労働者の賃金が低下し、安物しか買えなくなってるから。購買者となる労働者の購買力を上げる最低賃金引き上げは、労働生産性アップの為の解として正しい。

順番としても、賃金アップから始めるのは正しい。安物しか買えなくなってる購買層に対しては、安売り以外のどんな営業努力も無意味。まずやるべきは購買層の購買力を上げること。それが出来たら、安売り方向での営業努力を転換することも出来るようになる。順番としても、賃金アップから始めるのは正しい。