日本人には地獄の友愛外交

 また、安倍晋三元首相は5月25日に福岡市での講演で、「民主党鳩山代表は『友愛外交』なんてことをいう。何を意味するか分からないわけで、友愛外交が絶対に北朝鮮に通じないのは間違いない」と批判した。これに対して、鳩山氏は「あの方には、必ずしも友愛外交、お分かりにならないかもしれません。決して友愛外交は生(なま)っちょろい話ではありません」と反論したが、やはりよく分からない。

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090726/stt0907261801003-n4.htm

この鳩山の「決して友愛外交は生(なま)っちょろい話ではありません」というのは、自己犠牲のことでしょう。自己犠牲と書いたら鳩山は頷かないでしょうが、要は忍耐と我慢です。


なかなかわかってくれない相手にわかってもらう為に辛抱強く訴え続ける。わかってもらえるまで自身色々不利益を被るが、それに対しても辛抱強く我慢し、自分に不利益を与えてる相手に対して怒りではなく愛で応える。これが友愛外交。そこいらの普通の人間にはとても耐えられないような忍耐を要求するのが友愛外交。生易しいものでは決してない。
ちなみに9条護憲の人達がイメージしてる平和外交もこれ。



さて、鳩山はこの友愛外交をどう実行しようとしているのか?
わかってもらう為に辛抱強く訴え続ける。これはいいとして、
わかってもらえるまでに受ける不利益は甘んじて被ることになる。
ただし、

不利益を被るのは鳩山個人ではなく、日本であり日本国民

鳩山は日本を自分側と捉えてるから自己犠牲と考えているのだが、犠牲になるのは鳩山とは別人の日本人。鳩山はここを軽く考えてる。日本人が我慢すればいいと軽く考えてる。とんでもない話。



もちろん鳩山とは別人の日本人は嫌がる。普通の日本人はもともと友愛外交する気などなく、不利益受け入れる覚悟などしてるはずもない。不利益など被りたくないと嫌がる。
ここで日本人が嫌がって拒否したら、鳩山の友愛外交は成り立たなくなる。鳩山の友愛外交の成否は、如何に日本人に不利益を受け入れさせるかに掛ってる。故に鳩山は、日本人に不利益を押し付けることに努める。



鳩山は、日本人に不利益を押し付ける。
一方、日本人に不利益をもたらしてる他国には文句言わない。



また、相手国に対しては、怒りではなく愛を示さねばならない為に、不利益を被る日本人の怒りを抑え込まねばならない。しかし不利益を被って怒るなたって無理。だから、鳩山がやるのは怒りそのものでなく、表に出てくる怒りの“声”を押さえ込むこと。方法は二つ。法的に封じる(人権擁護法等で)ことと、怒りの声を罵倒で(心が狭いとか、余裕をなくしてるとか)打ち消すこと。


鳩山は、日本人が発する不満や怒りの声を封じ込めようと、
法律で日本人の発言を封じる。
日本人を罵倒して日本人の発言を無効にする。
一方、外国や外国人には愛をもって接する。



鳩山の友愛外交はホント生易しくない。

日本人にとって生易しくない。

そこいらの普通の人間にはとても耐えられない苦痛が、
日本人だけにもたらされることになる。それが鳩山の友愛外交。



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