2012-01-01から1年間の記事一覧

「逆らう」という安全弁

倫理・道徳・社会正義に反する上司の命令には、自分の責任において逆らうという安全弁は必要です。この安全弁を認めず、絶対的に上司に従うことを要求することは非常に危険です。 基本的には、公務員は自主判断は許されません。公務員の業務に関わる言動は、…

自由競争と全保障ともう一つ

100人の兵士がいます。 パターンA この100人を互いに戦わせます。生き残りたければ戦って勝てと命じて戦わせます。皆必死になって戦います。弱い者や怠け者が大量に脱落するでしょうが、戦いによって鍛えられた少数精鋭が生き残ります。 パターンB この100…

個人にとっては良いけど社会にとっては悪

ある人がお金を持っているとします。 その人がお金を使えば、他の人がそのお金を手に入れられます。 お金を手に入れた人がそのお金を使えば、別の他の人がお金を手に入れられます。 こんな感じで皆が手にしたお金を使えば、お金が巡り巡って、皆が豊かになれ…

浮世離れした理屈

デフレは不況の原因ではない http://agora-web.jp/archives/1463191.html#moreよくあるのは藤井聡氏のように「デフレで物価が下落すると収入が減る」という話だが、これは錯覚だ。収入が1%減ると同時に物価が1%下がれば実質的な収入は同じだから、予想され…

トリクルアップの好景気、その後の不況

●企業は、詰まるところ最終消費者である庶民から収益を上げています。 ●売上が落ちる中、企業は収益を維持する為、労働者の賃金を減らします。 ●労働者=庶民です。 以上の3つを踏まえて。 賃金が減った庶民は可処分所得が減って消費も減らします。ただし、…

国家的視点に立って

「国の任務は個人の権利を内なる敵(犯罪者)と外敵(外国による侵略)から守ることである。 「個人の所有権」は資本主義経済の根幹であり、最も重要な権利の一つである。」 「個人の所有権を守るのが国の第一の役割である。」 http://conservative.jugem.jp…

本当は三つ巴

某所からの転載(筆者は私) 今の日本、保守と革新の二つが対立してるように思ってる人が多いですが、本当は保守と革新と新自由主義の三つ巴。TPP推進派は言わずと知れた新自由主義。これに対して、他の二つ(保守と革新)が反対に回ってるのが今。 憲法…

「より良い」でいいじゃん

枯れ木にも価値を見出すのが日本人の良いところでしょ。 八百万の神は、そういったどんなものにも何がしかの価値を見出す感性故のものでしょ。もっと、色々なものに価値を見出しましょうよ。「あれは駄目、これは駄目」でなく、「あれも良い、これも良い」で…

ちょっと驚いたフレーズ

あるところで見掛けたフレーズ。 「金持ちや成功者を妬むのは日本人の専売特許のようにいわれるが・・・、」 http://agora-web.jp/archives/1445613.html そうなの? このように書いてる以上、これを書いた人の周りではこのように言われているのでしょうけど…

嫌なら拒否すりゃいいじゃん

「特定の思想や価値観の押し付けには本能的に反発します。」 あるところで見掛けた一フレーズです。よくある、ありふれたフレーズです。多くの人がそうなんだろうなと思います。 でもですね、私は押し付けは構わないと思うのですよ。 押し付けられたとしても…

自分と異なる意見は面白い

私の考えと真っ向対峙するというものではないけど、反対方向を向いてるなと思われる意見を見つけました。こちら。 日比野庵 本館 「福の神が宿る税制とは何か」 http://kotobukibune.at.webry.info/201203/article_27.html ここには私がまだ考えていないこと…

懲罰としての累進課税を

有能な者が大量の仕事を抱え込むと、仕事が無くなる人が出てくる。 ここで言う“仕事”とは「お金になる労働」のこと。 「お金になる労働」の総量は、お金の量に制限される。 そして、お金の量は有限である。 有限であるお金に制限される「お金になる労働」も…

言葉の印象と裏腹に

「これをしてはいけません。」 「これはしてもいいです。」 さて、どちらが選択肢が多いでしょう? 答えは前者です。 「これをしてはいけません。」であれば“これ”以外のことならしてもいいですよといことであり、“これ”以外のことは全て許されています。選…

枠と型、競争

型の決まりではやり方が限定され、創意工夫が封じられる。 これではいけないからと、規制緩和で枠の決まりを外そうとする人がいる。 規制緩和で外すべきは型の決まり。枠の決まりまで外す必要ない。 というか、枠はむしろ創意工夫を促す。 自分がどういうと…

型と枠、地方分権

近年、地方分権を訴える声が大きくなってます。地域主権・地方主権といった言葉で、主権を地方にという声も出てきています。その地方主権を求める人達の主張はこのようなものです。 【中央集権、画一的政治・行政の弊害】 地方主権を今日提唱するのは、これ…

枠と型、自由度

枠のタイプの決まりの基本的な考え方は、多様性を認め個々人の自由裁量を許した上で、「さすがにここまで許すことは出来ない」というものだけを禁じようというものです。 型のタイプの決まりの基本的な考え方は、上の立場の者から下の立場の者への指示と同じ…

枠と型-それぞれが作る社会

前回の続きです。前回を理解し、把握した上で読んで下さい。 ■枠のタイプの決まりが作る社会 個々が思い思いに生きる。それが許される社会。ただし、何をしても良いというわけではなく、やってはいけないとされてることもある。その、やってはいけないことさ…

枠と型

枠と型。これは決まりのタイプの話です。 枠は、この範囲内なら自由にしていいですよというもの。 型は、このようにしなさいと、やり方を定めるもの。 「歩く」の場合だと、 この範囲内なら好き勝手に歩きまわっていいですよというのが枠。 背筋伸ばしてキビ…

流し込みと循環ポンプ

水槽の水に流れを作る方法。●流し込みによる方法 他所から水を持ってきて、勢い良く流し込む。 この方法、流し込んだ部分に流れを作ることは出来る。けれど、全体に流れを作ることは出来ない。余程大量の水を流し込まないと、隅々まで行き渡るような流れは作…

生活保護制度の私案−収入と支出の計算

生活保護制度の私案での、「通常の就業が困難でない者」の場合の試算。 月30日、4週間で8日休みとして、労働日数月22日、 一日4時間働くとして、月88時間、 時給を700円で計算して、月額61,600円、年739,200円。 ○所得税 739,200×0.05=36,960円/年 これを…

生活保護制度の私案−制度設計

制度の趣旨 職を失った者及び身体障害・持病等により通常の就業が困難な者に、健康で文化的な最低限度以上の生活を可能とするだけの収入を得る労働機会を与えると共に、社会生活適応能力の開発及び維持を図り、この制度に頼らない自立を促すことを目的とする…

生活保護制度の私案−前提となる最低限の生活

私は現憲法を現代日本の諸悪の根源と考えており、現憲法の条文を根拠に物事を考えたりはしません。が、憲法関係なしでも、国は国民に対し、健康で文化的な最低限度の生活が出来る程度の支援はすべきと考えます。その「健康で文化的な最低限度の生活」とはど…

生活保護制度の私案−前置き

自立を困難にする今の生活保護 労働する能力を喪失させる現制度 お金を与え、医療費無料等の各種特典を与え、何もせず遊んで暮らせる境遇を提供をするだけの今の生活保護制度。制度の趣旨では「自立を助長」となっていますが、ここまでの厚遇を与えては逆に…

議論への期待が失せた

どうも最近誰かと話そうという気になりません。ネットでの話です。今は、右も左も中間も、自分と異なる考えの人の話を聞こうとしていないように思えるのです。自分の考えと合ってるかどうかだけをみて、合っていないとなると考えてみようともせず切り捨てて…

「理解力の上下関係」の追加説明

車の設計者とユーザー。 車の専門家は設計者の方。ユーザーは素人。 ユーザーが車について、設計者に対して何やら言いました。振動が酷いとか低速トルクが足りないとか。それに対して、専門家である設計者がユーザーに、 「車の基礎知識を踏まえない素人が能…