安モノ増加はデフレの原因にはならない


外交と安全保障をクロフネが考えてみた。
「デフレの原因(その2)」
http://gaikoanzenhosyo.blog4.fc2.com/blog-entry-877.html

(一部抜粋)
包丁が1本100円というのはいつ見ても信じられない低価格なのだが、日本国内で包丁を製造していた会社も中国製品に押されて売上が減少すれば値下げするしかなくなる。・・・

安いモノが増えたのは確かだけど、安いモノを買って浮いたお金を何か別のことに使えば、トータルとしての支出は同じということになり、これであれば需要の増減はなく、デフレにはならない。


実際には、収入自体が減っており、安物を買っても金が浮かず、他の欲しいモノを買えないという状態。だからデフレになる。デフレの原因はこちら。



お金に一切不自由していないという少数のお金持ち以外の大多数は、何かしら欲しいものを我慢してる状態。常に。
故に、潜在的な需要はとてつもなくデカイ。常に。
でも、いくら欲しくても金が無くて買えない。だから需要にならない。
需要になるのは、使えるお金がある分だけ。使えるお金が多ければ需要は増える。少なければ需要も少なくなる。現在は、使えるお金が少なくて需要も少なくなってる状態。だからデフレ。


デフレの原因は、コストダウンの名の下に人件費(つまり誰かの給料)が削りまくられて、お金に不自由してる大勢の人がお金を使えなくなったから。


金があれば使う。金があれば100円の包丁なんて買わない。たとえ売ってても、そんなもん欲しいと思わない。きっと無駄に高価な包丁が欲しくなってそっち買う。そんな感じで、お金がある分だけ需要は出てくる。高いモノだって売れる。その横で安物売っててもね。



人気blogランキングランキングバナー



でも、本当のデフレの原因は、大勢の人がお金を使えなくなる状態を作り出した考え方の蔓延。新自由主義がそれ。最近経済関係の本読み漁ってるのですが、おおよその感じは掴めてきました。経済学上の論争も政治の論争と似たようなものだなと感じてます。