尖閣諸島、日本にとってのベストは膠着。

■膠着も一種の決着
終わり無く延々と続く外交において、膠着状態は悪くない決着。
どちらも負けてないし、どちらもがやることはやってると言える。どちらの顔も潰れない。


■仕方がないと諦めるのも納得
「これこれなので、お嫌でしょうがどうかこれでお願いします。」
「そういうことであれば仕方ない。わかった。それで良しとする。」
こういうのも納得。政治において、要望への満額回答は滅多にあることでなく、となると政治において目指すべき納得は、この「仕方ない」への理解。仕方がないのだと理解して要求を取り下げさせるというのが、政治における「納得してもらう」という行為。


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尖閣諸島を奪いに来る中国。現状の日本では撃退は無理。米国の協力を得ての撃退も無理。望み得る最善は、膠着状態に持ち込み、相手が諦めて引いてくれるまで粘ること。これなら今の日本でもやろうと思えば出来る。現憲法の縛りの中でも出来る。覚悟を決めて、やる気になってやりさえすれば出来る。
ちなみに最悪は、やられっ放しになって中国に尖閣諸島の実効支配を許してしまうこと。一度実効支配を許したら、もう戦争以外では取り返せない。膠着させての現状維持は日本にとって最善であると同時に最低限でもある。



日本がすべきは、仕掛けてくる中国に対し、対抗処置を取って膠着状態に持ち込み、持久戦にすること。
この膠着状態を延々続けることで、このまま続けても欲しい結果は得られないと中国に“納得”させる。それでも中国は面子があるので引くことは出来ない。中国は当面、戦う姿勢を見せつつもそれ以上には踏み込まないという現状維持を続けることになる。この状態での現状維持は、日本および周辺諸国の対中警戒感を高め、対中での防衛力整備を促す中国にとって好ましくないものであり中国にとって負担。よって中国は、問題としては残しつつ徐々に手を引き、いつの間にかのフェードアウトで、実質的な幕引きを狙うことになる。


これが日本にとってのベスト。ここに持ち込む為には、中国の仕掛けに対しての対抗処置を取らなければならない。対抗処置を取ることによる日中間の緊張状態に長期間耐え続けなければならない。これが出来ないと膠着状態に持ち込めず、尖閣諸島は奪われてしまう。

目指すは膠着状態。カギは、覚悟を決めて、やる気になってやることが出来るかどうか。そして、相手が引くまで膠着状態のまま粘り続けられるかどうか。


民主党に出来るとはとても思えないのではあるけれど、、、


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