独善に陥らない為に

神ならぬ身の人は間違いを犯します。どんな人でも間違えます。自分だって間違えます。言われてみれば当たり前。


しかし、人は自分の間違いはなかなか気づきません。何故気づかないかといえば、正誤・善悪の判定基準に自分自身の判断基準を使うからです。人は自分自身が正しいと思ってる言動をします。間違ってると思えばやりません、言いません。だから自分の言動は常に自分的には正しくて、それを自分自身の判断基準で検証すると全てが「正しい」となります。「間違い」はあり得ません。実際には間違ってても、自分の判定基準には合致しますので自分の判定基準で判定すれば「正しい」となります。自分の判定基準で判定してる限り、自分の言動は全て正しいということになるのです。唯我独尊の独善野郎はこうして出来上がります。


処方箋は他者の判断基準の参照です。他の人がどう思ってるか? これに耳を傾けて下さい。自分の判断基準というフィルターを通さず、一旦受け入れ、他者の判断基準をそのまま理解することに努めて下さい。そして、他者の判断基準を参考に自身の判断基準を修正して下さい。この修正された基準に照らすことで初めて自分の間違いに気づけます。



れは「人の話を聞け」の一言で済む話です。逆に言うと、「人の話を聞け」の一言にはこんだけのものが詰まってるってことです。実際にはもっと多くのものが詰まってます。他の言葉でもそう。言葉としては短くとも中には多くの意味が詰まってます。それらを理解することが言葉の理解です。そう考えると、理解がそう簡単なものでないことがわかるのではないでしょうか。パッと見てわかった気になって自分の判断基準に照らすとまず間違えます。本当に理解出来てるのかどうかも含めて慎重に判断して下さい。安易に自分の判断基準というフィルターで弾いてしまわないで下さい。その自分の判断基準には必ず間違いが含まれてます。だって誰もが必ず間違いを犯す人間なのですから。



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