領土防衛は日本自身でやるしかない。
南沙諸島、中国が領有権を狙ってるもう一つの地域。
尖閣諸島より遥かに熱い争いが繰り広げられてる地域。
日本（政府・議員・マスコミ・国民）はこれにどれ程関心を向けたか？ はっきり言って全然。安全保障から目を逸らしてる日本だからというのもあるけど、では安全保障に正面から向き合ってる米国はどうか。認識し、そこそこの関心は持ってるけど、直接の関与はせず時折発言で牽制する程度。実際の行動は様子見に留まる。
では、南沙諸島で中国とやりあってるベトナム、フィリピン、マレーシア、ブルネイの、尖閣諸島への関心は？ 遠く離れた欧州の国々の尖閣諸島への関心は？ たぶん専門家が研究材料にしてる程度。関与などするはずもない。直接関係無い他国が領有権争いに抱く関心はその程度。関与もその程度、というか無い。
尖閣諸島防衛を日本に変わってやってくれるところなどない。日本の主張が理解を得たとしても、だからといって何かしてくれるわけでもない。米国だってそう。リップサービス以上のことは期待出来ない。どこにも頼らず、日本自身でやるしかない。
とはいえ、他国に対して訴えることが無駄だと言ってるわけではないので勘違いしないで欲しい。主張は必要。ただしそれは協力を得る為ではない。日本がどのような考えを持ち、どのような行動を取るかを知ってもらう為。各国はそれを日本の情報として受け取り、それぞれが国益を考えて利用し、動く。主張することで期待すべきはそれ。決して救いの手を期待してはならない。
おまけ：
「各国はそれを日本の情報として受け取り、国益を考えて利用し、動く。」
つまり、主張は他国を動かす為のもの。単に自国の考えを述べれば良いというものではない。
