富の種類

■富の種類


○長時間残る富
知識・土地・鉱物系原材料
生み出すのは、研究者・開拓者・採掘業者


○比較的長時間残る富
伝統文化・社会体制(制度・法整備)・公共インフラ・田畑・芸術
生み出すのは、生きる人々・宗教家・政治家・土木業者・芸術家


○一定期間残る富
建物(住宅・工場)
生み出すのは、建築業・技術者


○短期間残る富
耐久消費財・消耗品・娯楽作品
生み出すのは、工場作業員・作家・演者


○更新しつつ残る富
人・動植物
生み出すのは、人・動植物・農畜産業・養殖系水産業


○残らない富(消費される富)
食料・燃料系資源・公演系娯楽
生み出すのは、採取・漁業・石炭石油天然ガス採掘業



地下資源にしても、富として利用可能な状態にするには、見つけ出し掘り出し精製するという人の労働が必要であり、これも労働の成果。


狩猟、漁、採取、これによって得られる成果も労働の成果。


製造物全般、労働の成果。


エネルギーも、それを生み出す施設が労働の成果であり、元となる資源も労働の成果。それで生まれるエネルギーも労働の成果。


知識も、人の思考の成果であり労働の成果。


各種社会システム、これも労働の成果で、富。
文化、風習、習慣、これらは多くの人々が長年試行錯誤を繰り返して作り上げた、多くの人々の労力の集大成。社会を上手く動かす仕組み。これらをゼロから作り出し、人々に浸透させる労力を考えてみると、これに如何に多くの人々の労力が詰まっているかわかると思う。これが無いと社会は混乱し、富は失われていく。これがどれほどの富か、皆に再確認してほしいと思う。


行政システム、法制、これも労働の成果で、富。


人材、これも多くの人々の労力が詰まった富。生み、育て、教育して作り上げる富。労働の主体であり、これ無くして富は生まれない、重要な富。


これらの富の総量が、社会の豊かさを決める。
富が減れば、社会は貧しくなる。