正しさは力にならない

基本的に国際社会は何でも有り。
やり方次第で無理だって通る。
筋が通ってるかどうかは大した問題ではない。詭弁だって通る。
正義も悪も関係ない。
どんなものでも正義に出来るし悪に出来る。それで押し切れる。


何故そうなるかと言えば基本的に無関心だから。
自国に影響無いなら他国のことなんてどうでもいい。
とりあえず自国にとって損でなければどうでもいい。
自国の損得に影響があれば関心持つが、興味があるのは損得だけ。
筋が通ってるかとか正義か悪かなんてどうでもいい。
得になるなら筋が通って無くてもいいし悪でも構わない。
筋や正義には無関心。


何故そんな風に無関心なのかと言えば自国の保持で手一杯だから。
他国の事まで一々気にしていられない。自国の事で精一杯。
関心持てったって無理。そんな余裕は無い。
悪意など無い。只々そこまでの余裕が無い。
どこも懸命。どんな国だってそう。


何故そんなに余裕が無いのか。
国際社会が弱肉強食の社会だから。
地域社会(国レベル)は弱肉強食の社会ではなく助け合いの社会。
与えれば見返りが望める社会。何らかの見返りがある社会。
損が得として返ってくる社会。だから損が許容出来る。
損を許容出来るだけの余裕がある。
また、構成員である個人に死という安らぎが約束されている。
損をしても得をしても死でチャラ。
苦楽が永遠には続かない。開き直れる。
これも余裕になる。損を容認する余裕になる。


でも国際社会はそうではない。
他国から奪う事を考えてる国が多数存在し、奪う為の策略を仕掛けてる。
与えるつもりで与えても、もらった方は与えられたとは思わない。
策略で奪ったと考える。与えられたわけではないのだから見返りを考えない。
損すればそれっきり。それどころか鴨だと思われてますます奪いに来る。
損が次の損に繋がる。見返りは見込めない。そういう厳しい社会。
見返りを期待しての損が出来ない。損を容認する余裕が無い。
また構成員である国の死は約束されてない。
損をすればその損でいつまでも苦しまなければならないかもしれない。
下手すれば永遠の生き地獄。救いはない。


どの国もわずかな損も容認出来ない。する余裕が無い。
筋がどうこう言ってられない。正義だ悪だなんて言ってられない。
だから他国に対して筋や正義で訴えても効果は無い。
筋や正義は国際社会では力にならない。正しさは力にならない。

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筋や正義を通すには損する余裕が必要。
損する余裕が無くなると正義も筋も無くなる。