税収と支出 その捉え方

モデル1

払い
  払い
    払い
      払い・・・


通貨は、通貨発行元である国がまず通貨で払うところから始まる。
これで市中に通貨が、国が払った分だけ存在することになる。

次の年。通貨発行元である国が、また新たな通貨で払う。
これで市中に通貨が、前回の払いと今回の払いを合わせた分存在することになる。

更にこれを繰り返すと、3年分、4年分と通貨がどんどん増えていく。
これでは通貨の量がどんどん増えて、その価値が下がる。いわゆるインフレ。
インフレに付属する問題が多々起こることになる。


これでは不味いので、安定させる為に、前年払った(発行した)通貨は後から回収することにする。

 先払い 後回収

こうすれば、市中に通貨が溢れかえることは防げる。
もちろん、先払いの金額と後回収の金額をバランスさせることは前提。

回収で終わってしまったら市中の通貨が無くなるので、改めて通貨で払う。これを繰り返す。

 

モデル2

先払い 後回収
    先払い 後回収
        先払い 後回収
            先払い・・・


こうすれば、永続的に安定した通貨を市中に回せる。

後回収と先払い=これを言い換えると=税収と支出(予算執行)

 

このように考えていくと、
税金無しはモデル1になるのでダメとわかる。
そして、税金は必要で、支出とバランスさせる必要があることもわかる。
ただし、色々なことを考えれば、税収と支出が必ずしも同額である必要はないということにもなる。今回は考察しないけど、状況によって増やしたり減らしたりはあっていいし、必要。これを考えていくと、緩やかなインフレとなる適度な支出超過となると思う。多分。

こんな感じで、このモデル2の捉え方でかなりのことが説明出来る気がする。

 

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ところで、上記の「通貨で払う」。国は何を買ってるのか?

 

角度変えてこう考える。国の得るものは何か?

お金だろうか? そんなはずはない。後回収でお金をいくら得ようと、国にとっては何の得もないのだから。元々自分が作り出したもので、それが手元に返って来ただけなのだから。だから得ているのはお金ではない。ではなにか?

 

国が得ているのは、国民がお金を得ようとして働くその成果。
国は、国民に働いてもらう為にお金を出す。
国民は、色々なものと交換出来るお金を得ようと働く。
働けば、働いた成果が出る。国はそれを得ている。お金はそれを得る為の道具。

 

 

 

 

以下はメモ。思い付きのメモ。

お金は回してこそ意味がある。
支出して回収は、お金を回すポンプ。税の役割の一つ。
滞留したところから汲み上げて、不足しているところに流し込む。税の取り方、使い方。
1年単位で考える必要ない。10年20年を俯瞰してバランスさせればいい。
経済成長すれば、通貨は不足。増やすのは必然。
大量の滞留通貨は、何時動き出すかわからず危険。出来るだけ早く回収を。
滞留通貨は大量に回収しても問題ない。どうせ役立たずだから。
滞留通貨を大量に回収したからといって、これを使っちゃダメ。流通量が急増してしまうから。