一国では抗えない資本家群

政府・官僚・経済学者が恐れているのは資本、特に大資本が逃げ出すこと。
高所得者への課税を強化出来ないのは、税の安い国に移住されてしまうから。
法人税の減税も、大企業が税の安い国に移転するのを恐れるから。
大企業の望む規制緩和や非正規雇用の拡大や外国人労働者の受け入れも、
企業が国外に逃げ出して、国内の雇用が失われるのを恐れるから。
最低賃金を上げるのを渋るのも、大企業が逃げ出すのが怖いから。

 

格差拡大、低賃金、低所得者への課税強化、それらは全部副次的なもの。
メインは大資本が逃げ出さないように。

 


これに対する対策なり考え方なりを見つけ出す必要があります。
出ていかないと考える根拠とか方策とか、出て行ってもいいという考え方か。
国際的にであれば、タックスヘイブンを各国共同で潰すとかいう手もありますが、現状まず無理でしょう。
国内的方策で何とか対処出来る手を考えなければなりません。