『説明責任』はあるのか?

『説明責任』というのは、説明する義務があるということ。
では誰に説明するのかと言えば、『説明を受ける権利』を持つ者


『説明を受ける権利』を持つ者が、
『説明する義務』を負う者に、説明しろというのが、「説明責任を果たせ」で、


『説明する義務』を負う者が、『説明を受ける権利』を持つ者に説明しないというのが、
「説明責任を果たしてない」



さて、色々の場面で説明責任云々って話がされる。
「説明責任を果たせ」とか「説明責任を果たしてない」とか。
で、言ってる奴、『説明を受ける権利』あるの?


当たり前のように「説明責任を果たせ!」なんて言ってるが、
『説明を受ける権利』があるのかどうかで考えてみれば、
ほとんどのケースで説明を受ける権利などないことがわかるはず。


『説明する義務』ってのは、「隠さず話す義務」ってこと。
「隠さず話す義務」ってことは黙秘は許しませんってこと。
つまりは、黙秘権は認めませんってこと


黙秘権を超越する権利が『説明を受ける権利』。
この権利に基いての要求が、『説明する義務』の実行を意味する「説明責任を果たせ」。


要するに、「説明責任を果たせ」と言うのは、黙秘権を打ち消して無効にする程の高度な権利が必要なわけですよ。


あるのか? 「説明責任を果たせ」なんて言ってる奴にそれだけの権利が。


世に飛び交う「説明責任を果たせ」は、こんな権利とか義務とか責任とかとはまったく関わりなく、単なる「聞きたい」。「聞きたい」、「聞きたいから説明しろ」ってのが「説明責任を果たせ」。ありもしない聞き出す権利をあると思い込み、ありもしない責任(義務)をあるかのように言って、聞きたいことを聞き出そうとしてるのが、「説明責任を果たせ」。「説明責任を果たせ」のほとんどは、このような過剰な権利意識が言わせてる言葉。実際にはほとんどの場合、説明責任はない。




責任から義務・権利と読み解いていくと上記のような話になるのだけど、ぶっちゃけトークだと下記・・・


自ら説明しない奴が「説明責任を果たせ」と言われて説明するわきゃねーだろ。無理やり聞き出したところで、わけのわからない誤魔化し話すか、嘘吐くだけ。聞かれてる当人がわかってなくて説明したくても出来ないってケースも多々ある。何にしろ聞くだけ無駄。「説明したきゃすれば? 聞いてやらんでもないぞ」くらいに説明求めて、説明しなきゃ説明出来ないんだなと受けとめりゃいい。でもってそれをそいつの評価に反映させりゃいい。それが嫌なら説明しろってなもん。説明しないならそれに伴う不利益をやむを得ないものと受け止めろってなもん。そんなもん。


これが理解出来るなら義務やら権利やらの話は無視してくれていいです。大して難しい話じゃありません。


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ちと話違うが、掲示板なんかでもやたら説明しろと要求する奴がいる。それを義務を果たせみたいな言い方でする奴がいる。左右どちらにもいる。そんな時こう思う。
説明するかどうかなんてな任意だ!
一々説明してもらえるなんて思うな!!

私は説明すんの好きだから結構説明するけどね。でも義務としてやってんじゃないよ。飽くまで任意だよ。


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